水曜日, 9月 27, 2006

サハリン2(Sakhalin)事業認可取消

「サハリン2」は、石油大手シェル55%・三井物産25%・三菱商事20%の出資比率で設立された「サハリン・エナジー社」が推進しているプロジェクト、ロシア初の液化天然ガス(LNG)年間960万トンの生産を2008年に目指す計画です。
この生産量は日本のLNG輸入量の15%に相当する規模で、天然ガスの大量購入を予定しているエネルギー各社は、調達計画の抜本的見直しが必要となります。
ロシア政府は世界一豊富な石油・天然ガス埋蔵量を梃子にエネルギー大国として、強硬なナショナリズム戦略を展開しつつあります。旧ソ連邦の同胞国であったウクライナへの天然ガス禁輸措置、ウクライナ政府の西欧寄り政策の転換を強要しています。
日米同盟を強化しつつある日本には、北方領土の返還阻止ばかりか、領海近辺での漁船への発砲死から拿捕となり、遂には天然ガス禁輸措置を発表するに至りました。

国力が弱体化していた前エリツィン政権時代に結ばれた開発協定は、現在強大国ロシアには不利として、全面的にロシア有利な協定再締結を主張するのが狙いだと見ています。

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