水曜日, 2月 13, 2019

樹木希林の対談コメント集-一切成り行き

NHKBSの「温故希林」と言う番組をよく見ていましたが、古物専門家へは、結構きつい発言をしたのですが、嫌みも無く正鵠を得ていたこともあり、楽しく観ていました。 今回の遺書ともされる著書は、文芸春秋の編集者が対談コメントを纏めたもので、話し言葉で綴られていますので、読みやすくポジティブな生き方に感心させられます。 61才で乳癌発症、70才で全身に転移するも、75才で逝去するまで、仕事を続けて淡々と生き抜いた人生観を、第1章生きること、第2章家族のこと、第3章病のこと、第4章仕事のこと、第5章女のこと、第6章出演作品のこと、と生きる為の全ての観点からコメントされているので、ポジティブで示唆に富む書籍となっていますので、一読することをお薦め致します。 人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前、私自身は、人生を嘆いたり、幸せについて大袈裟に考えることも無いんです。何時も「人生、上出来だわ」と思っていて、物事が上手く行かない時は「自分が未熟だったのよ」でおしまい。お金や地位や名声が無くて、傍からはつまらない人生に見えたとしても、本人が好きなことが出来ていて「ああ、幸せだなあ」と思っていれば、その人の人生はキラキラ輝いていますよ。 どの夫婦も、夫婦となる縁があったと言うことは、相手のマイナス部分が必ず自分の中にもあるんですよ。それが分かって来ると、結婚と言うものに納得が行くのではないでしょうか。時々、夫や妻のことを悪く言っている人を見ると、「この人、自分のことを言ってる」と、心の中で思っています。 けだし、話言葉ではありますが、名言に溢れていました。