日曜日, 2月 21, 2016

三越伊勢丹ブランド力の神髄-思い入れの社内報の延長に過ぎない

6~7年程前までは、衣類はデパートで購入していましたが、今ではオープンシャツ・セーター類、ジンーズ等は近郊のアウトレット街にて購入する様になりました。やはり其処の30%ディカウント戦略は、デパートの定価販売に比べて大きな魅力なのです。
スーツは今でもデパートで購入しますが、OBとなっては買い換える、買い増すと言う必要が無くなって、デパートへはデパ地下での食料品調達が殆どとなりました。 それでも、お中元やお歳暮の購入発送はデパートを利用しますが、インターネットを介してのeコマースですからデパートに行く必要はありません。

このような需要変動に対して、やはり「eコマース」への傾斜無くしては売り上げ増加を図ることは出来ないでしょうし、その際には従業員の雇用確保は難しいだろうと思いつつ、来店を促すレストラン街や遊び場の充実等の来店キャンペーン企画力が無いので、この書籍は社内報の延長でしかなく、著者が提唱する現場力のみにて難局を乗り越えるのは至難の業だと思うのです。

百貨店業界の売り上げは6.2兆円、小売業界全体の僅か4.4%に過ぎません。
2013年度の三越伊勢丹ホールディングの売り上げは1兆3215億円、営業利益は346億円です。2018年度に500億円の営業利益達成を目指していますが、これはキャッシュフローを潤沢にし、全てを上手く回す為の最低基準なのです。

業績を伸ばすこと、社会貢献の実現、或いは将来、三越伊勢丹が10年、30年、50年と成長を続けて行く為の手を打って行くには、最も大切なのは人と現場力です。
どうやって人を育成し、現場力を高めて行くのか、三越伊勢丹と言うブランドを永遠に守り続けて行く為にも、それが目下の大きな課題です。

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